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デザインで読む「本」と「電子書籍」


デザインセミナーに行ってきました。
長いのでつづきにしまいます。 松本弦人さんと原研哉さんの対談(トークショー)でした。
思ったよりすっっっっごい面白かった!
(内容難しくて眠くなったらどうしようって思ってた。)
3時間があっという間でした。

メインは本と電子書籍の話、だったのだけど
原さんの最近の仕事とか考えてることとか
「言葉のデザイン2010」についてのいろいろとか
webとか震災の情報についてとか
中国での仕事のこととか聞けてすっごく面白かった。
未公開の制作物とか見せてくれました。

松本さんはどういう方か全然知らなかったのだけど
凶器のような人でした笑
原さんは「デザイン界の不良」って紹介してた笑。
トーク中に松本さんが喧嘩を売るような口調で
原さんに投げかけたりするんだけど
それがすごく高度で濃い内容だから
原さんも真剣に答えて会話が成立して。
それが個人的にとても面白かった。
原さんが、
「個人的には“こだわり”とかって好きじゃないんですよ」
って言った時に、松本さんが
「え?白、好きじゃん!」って言って笑。
会場でちょっと笑いがおこったり笑。

デザインて行き過ぎても駄目だし
馴染み過ぎても…ってところがあるんだけど
松本さんはその行き過ぎて危ないだろうと思えるところを
あまりにも綺麗に、華麗に作ってしまって
それが怖いというか、この先どんなことになるんだろうって
原さんは思うのだって。

例えば今日の話の中核になった
松本さんが作った「BCCKS(ブックス)」
ってサイトがあるんだけど
そのサイトは一般の人が出版社とかと契約したりせずに
自分で本を作れるというシステムで、
本来、本の出版は出版社なり編集者等々の許可の末に出せる物で
ルールとか、道徳的に大丈夫だとか、
書物として成立するかとか、面白いかっていうのが絡んでくるんだけど
自分で出せたらそういうの関係なくなるから
出版物のレベルとか質が落ちるんじゃないか。
ルールを逸したものが世にでてしまうのではないか。
っていう心配が原さんはあるんだって。

で、松本さんが過去に
「イき顔」=エクスタシーの瞬間
を集めた写真集をだしたいという話をして、
そんなの出版社はアウトって言うけど
このシステムなら出せる、と。
それはもう世のアダルト雑誌を抜くどころか
一線を置いた存在になってしまうって。
その辺どうなんですかって原さんが松本さんに聞いたら

 システムは作ったけどBCCKSは内容まで保証しません。
 普通の人が作ったものに出版社のものが負けるなら
 負ければいいんですよ。だいたい世の中のデザインの
 9割5分なんてクソじゃないですか。

って。
なんかすごいよね。不良よね笑。
でもデザインのだいたいが悪いとか
世を悪くしてるのもデザインだって
原さんも言ってたし
言い方が違うだけで二人ともデザインをディスってたんですよね笑。


ほんともっと山ほど聞いて学んだことがあるんだけど
疲れたんでこの辺で。


やっぱり生で見るとすっごい違うね!
原さんてもっと威圧的でクールで重たい感じかと思ってたら
すごく人間味のある素敵な人でした。
今度からもっと心地よく原さんのデザインが流れ込むようになるよ。
「デザインの原型」を買ったけど読めてなくて。
なんか今日からならすごい楽しく読める気がする笑。
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